時代に適応した日本「古典」文学教育 點擊圖片放大
商品名稱:

時代に適応した日本「古典」文学教育

規格介紹:

作  者:楊錦昌

ISBN:978-986-6020-65-0

規  格:14.8×21 cm,單色

頁  數:245頁

出版日期:2016年4月(初版)

定  價:520元

詳細介紹:

書腰-3.jpg

 

 

はしがき

 

 本書は、『時代に適応した日本「古典」文学教育』(中国語訳:『因應時代脈動的日本「古典」文學教育』)と題して、日本の言語、文化及び「古典」文学教育の実態等を中心に纏めたものである。

 

 日本「古典」は、古代から現代に至るまで長期にわたり、絶えず異文化交流の中で姿を変え発展してきたという特徴を持つ。そのため、本書は、こうした日本「古典」が有する特質や時代への適応性及び可塑性の他に、新時代の中で自己変革し続ける現代性を示すべく、章ごとに歴史的な観点、古今の影響関係に関わる間テキストの概念、また近代評論家小林秀雄氏の「古典」への見解に基づき論を展開する。さらに、日本に対する外国としての台湾における「日本古典文学」の意義や「日本古典文学」と異文化交流、そしてグローバリゼーションについても、それらを研究の射程に入れることによって、時代に適応した日本「古典」文学教育の諸相を概観した上で、新たな視点を提示しようとするものである。

 

  

目 次

 

序章 古典とは何か

 

第Ⅰ部 古典教育を支える研究概要

第1章 危機と転機の狭間に彷徨う「日本古典文学」教育・研究

 

第Ⅱ部 現代言語・文化に見る古典

第2章 古典語由来の日本語連体詞に関する一考察 ―「イハユル」からの試み―

第3章 日本語教育の統合と交差 ―現代文化における日本古典文學の役割―

 

第Ⅲ部 時代に適応した日本古典文学教育の実態

第4章 時代の要求に合致した日本古典文学教育の可能性 ―外国文学、外国語文学としての試み―

第5章 理解者から生成者への実践教育の試み ―日本古典文学教育の現場から―

第6章 グローバル人材養成を目指す古典文学教育

 

終 章 台日の文化交流と日本古典 ―結びにかえて―

 

参考文献

初出稿一覧

 

 

作者簡介  

楊 錦昌(ヤン・ジンチャン)

 

台湾南投生まれ。

輔仁大学外語学部東方語文学系(現・日本語文学系)卒。日本東北大学文学部文学研究科修士。輔仁大学比較文学博士。現在、輔仁大学日本語文学系専任副教授。

  

  

主要著作・論文は、『平家物語の研究』(豪峰出版社、2000 年)、『和漢歷史敘事的再現與文學想像:《平家物語》與日本中世〈蘇武〉文學的想像世界』(輔仁大学比較文学研究所博士論文、2007 年)、「『平家物語』における漢籍説話の一考察」(韓國日本言語文化學會、2005年)、「『託雁伝書』のキャラクター」(勉誠出版、2010)、「中世文学における〈老い〉の境界」(輔仁大學外語學院日本語文學系、2010 年)。